ジン・アンド・ビターズ(ピンク・ジン)とは?
「ジン・アンド・ビターズ」。その名の通り、材料はドライ・ジンとアンゴスチュラ・ビターズ(数種のハーブやスパイスを漬け込んだ苦味酒)のみという、極めてシンプルなカクテルです。
別名「ピンク・ジン」とも呼ばれるこのカクテルですが、その発祥は19世紀のイギリス海軍にまで遡ります。当時、船乗りたちの間で船酔いや胃腸薬として重宝されていたアンゴスチュラ・ビターズですが、そのままでは苦味が強すぎるため、船に積まれていた配給用のジンに数滴垂らして飲んだのが始まりと言われています。
褐色のビターズがジンに混ざり合うことで、ほんのりと美しい薄紅色に染まることから「ピンク・ジン」という愛らしい別名が付けられました。しかし、その可愛らしい見た目とは裏腹に、味わいは極めて骨太でドライな「大人のカクテル」なのです。
シンプルだからこそ際立つ素材の魅力と味わい。
材料が「ジン」と「ビターズ」のみという構成上、ごまかしが一切効きません。使用するジンの銘柄、温度、そしてステアの技術がダイレクトにグラスの中の味わいへと直結します。
作り方にはいくつかのアプローチがありますが、オーソドックスなのは、グラスの内側を数滴のビターズでリンスし(濡らして香りを移し)、そこに冷やしたジンを注ぐスタイルや、氷を入れたグラスでしっかりとステアするスタイルです。
一口含むと、まずはジンのボタニカルな香りが鼻腔を抜け、その直後にビターズ由来の複雑なスパイスやハーブの苦味がキュッと味覚を引き締めます。甘味が一切ないため、キレのあるドライなカクテルを好む方にはたまらない一杯と言えるでしょう。
AUTHENTIC BAR XYZでの楽しみ方。
八幡平の静かな夜、当店にご来店いただいた際、もし「今日は少しシャキッとしたい」「甘くなくて、キリッとしたものを飲みたい」という気分の時には、ぜひこのジン・アンド・ビターズをご注文ください。
もともと胃腸薬として使われていたビターズが入っているため、食前酒(アペリティフ)として食欲を刺激するのはもちろん、お食事の後に重たくなった胃をスッキリさせる食後酒(ディジェスティフ)としても非常に優秀です。
当店では、美しくカットの入ったロックグラスに大ぶりの氷を落とし、氷が溶けることによるジンの温度と香りの変化をゆっくりと楽しんでいただけるようにお作りすることも可能です。お客様のその日の体調やお好みに合わせて、ベースとなるジンの銘柄もご提案いたします。
おわりに。歴史を飲み干す一杯を。
時代を超えて生き残ってきたスタンダード・カクテルには、必ずその背景にドラマや歴史があります。荒波を越えるかつての水夫たちが飲んでいた情景に思いを馳せながら、静かなカウンターでグラスを傾ける。そんな贅沢な時間を、ぜひAUTHENTIC BAR XYZでお過ごしください。
今宵も、皆様のご来店を心よりお待ちしております。


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