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ブルームーン

ブルームーン


⚫︎アルコール度数約22.3%
⚫︎甘味:★☆☆☆☆
⚫︎酸味:★★☆☆☆
⚫︎カクテル言葉:ありえないこと、叶わぬ恋、できない相談
⚫︎ショートカクテル

ブルームーンとは?その美しい色と味わい


ブルームーンは、ドライ・ジンをベースに、バイオレット・リキュール(スミレのリキュール)、そしてレモン・ジュースをシェイクして作られるショート・カクテルです。

最大の魅力は、なんといってもその色。ジンの透明感にバイオレット・リキュールが溶け込み、レモン・ジュースの酸が加わることで、深く澄んだ紫から、時には淡い青紫へと変化します。グラスの中で揺れるその色は、まさに夜空に浮かぶ神秘的な月のよう。


味わいは、ジンのキリッとした辛口に、スミレの華やかで高貴な香りが鼻に抜け、レモンの爽やかな酸味が全体を引き締めます。甘さは控えめで、すっきりとしているため、食前・食後を問わず楽しめる、非常に洗練された一杯です。アルコール度数は25度前後とやや高めなので、ゆっくりと香りを楽しみながら味わうのがおすすめです。



秘められた2つの顔:カクテル言葉に込められた意味


ブルームーンを語る上で欠かせないのが、その有名なカクテル言葉です。実はこのカクテル、全く異なる2つのメッセージを持っています。


① 「できない相談」「叶わぬ恋」


一つ目は、少し切ない意味合い。これは、英語の慣用句「Once in a blue moon」に由来しています。ブルームーン(青い月)は、大気中の塵などの影響で月が青く見える非常に稀な現象、あるいは、ひと月に2回満月が巡ってくる珍しい現象(2回目の満月)を指します。そこから転じて、「奇跡的な」「めったに起こらないこと」「あり得ないこと」を意味するようになり、カクテル言葉としても「お断り」のサインとして定着しました。

例えば、バーで誘いを受けた際、言葉で断る代わりにブルームーンを注文することで、スマートに「NO」を伝える…そんな大人の駆け引きに使われることもあるそうです。


② 「完全なる愛」


二つ目は、先ほどとは打って変わって情熱的な意味。これは、ブルームーンに欠かせないバイオレット・リキュールに由来します。伝統的に使われることが多い「パルフェ・タムール(Parfait Amour)」というスミレのリキュールは、フランス語で直訳すると「完全なる愛」。その名が示す通り、愛の媚薬として古くから親しまれてきたリキュールです。

つまり、同じブルームーンでも、贈る相手やシチュエーションによって、拒絶にもなれば、深い愛情の告白にもなるのです。



バーでの粋な楽しみ方


この二面性こそが、ブルームーンの最大の魅力です。バーで注文する際は、このストーリーを思い出しながらグラスを傾けてみてください。


もし、意中の相手と一緒にバーを訪れた時、相手がブルームーンを頼んだら…。それは「完全なる愛」のサインなのか、それとも「叶わぬ恋」のメッセージなのか。グラス越しの視線と言葉の端々から、その真意を探るのも、バーならではのロマンチックなひとときかもしれません。


もちろん、一人で静かに飲みたい夜にもぴったりです。日々の喧騒から離れ、美しいスミレ色を見つめながら、自身の「叶えたい願い」や「大切な想い」に静かに想いを馳せる。そんな贅沢な時間を、ブルームーンは優雅に演出してくれるでしょう。



おわりに


美しく、そしてミステリアスなカクテル「ブルームーン」。

その一杯には、味わいや香りだけでなく、語り尽くせないほどの深い物語が詰まっています。


次にバーを訪れる機会があれば、ぜひ「ブルームーン」をオーダーしてみてはいかがでしょうか。グラスの中に広がる神秘的な色と香りが、あなたを特別な夜へと誘ってくれるはずです。

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