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ブルーデビル

ブルーデビル


⚫︎アルコール度数約21.7%
⚫︎甘味:★☆☆☆☆
⚫︎酸味:★★★☆☆
⚫︎カクテル言葉:青い悪魔
⚫︎ショートカクテル

鮮烈な青が視覚を奪う、「ブルー・デビル」という名の由来と歴史


「ブルー・デビル」、日本語に直訳すると「青い悪魔」。

初めてこの名前を聞いた方は、少し身構えてしまうかもしれません。アルコール度数がひたすらに高い危険なお酒なのではないか、あるいは、何か刺激的なスパイスでも入っているのではないか、と。


しかし、カウンターにスッと差し出されたグラスに注がれているのは、まるで南国の澄み切った海や、雲一つない夏の青空をそのまま閉じ込めたかのような、この上なく美しいブルーの液体です。


この魅惑的な色彩の正体は「ブルー・キュラソー」というリキュールです。オレンジの果皮を使って造られるキュラソーを鮮やかな青色に染め上げたもので、カクテルの世界に「青」という表現をもたらした偉大なリキュールでもあります。


では、なぜこれほどまでに美しいカクテルが「悪魔」と呼ばれるようになったのでしょうか。諸説ありますが、その鮮烈でハッとするような青色があまりにも妖しく、人々の心を惹きつけてやまない魔力を持っているからだと言われています。また、美しい見た目に反してドライ・ジンをベースとしているため、しっかりとした芯のあるアルコール感があり、ついつい飲み進めてしまうとその「悪魔」の虜になってしまう……そんな遊び心も込められているのかもしれません。



ジンと柑橘が織りなす、計算し尽くされたレシピと爽快な味わい


「ブルー・デビル」のレシピは、非常にシンプルでありながら、バーテンダーの腕が試される絶妙なバランスで成り立っています。


ベースとなるのは、草根木皮の複雑なボタニカルの香りが特徴の「ロンドン・ドライ・ジン」。そこに、先ほどご紹介したオレンジ風味の「ブルー・キュラソー」、そしてフレッシュな「レモンジュース」を加えます。


この3つの材料をシェイカーに入れ、氷と共にリズミカルにシェイクしてグラスに注ぎます。本来はマラスキーノ・チェリーなどのガーニッシュ(飾り)を添えることもありますが、時にはガーニッシュを外し、純粋にその液体の美しさだけを際立たせるスタイリングも素敵です。


味わいは、「悪魔」という名からは想像もつかないほど、非常に爽快でフルーティーです。


口に含むと、まずはレモンとオレンジ(ブルー・キュラソー)のダブルの柑橘系がもたらす、フレッシュで甘酸っぱい香りが広がります。しかし、決して甘ったるくはありません。後からジンのキリッとしたドライな風味が追いかけてきて、全体の味をシャープに引き締めてくれます。


すっきりとした飲み口は、一日の終わりのリフレッシュに最適です。甘すぎず、辛すぎず、柑橘の爽やかさがスッと喉を通り抜けていく心地よさは、まさに絶品と言えるでしょう。



バーテンダーの美学:色合いの調整とシェイクの魔法


バーテンダーとしてカウンターに立つ中で、私が大切にしていることの一つが「お客様のその日の状態に合わせた微調整」です。


「ブルー・デビル」の核となるあの美しい青色も、実はブルー・キュラソーの分量やブランド、そして合わせるジンの個性によって微妙に変化します。


例えば、深い夜の海のような「コバルトブルー」に仕上げることもあれば、少し光を透過するような優しく淡い「パステル調の水色」に仕上げることも可能です。お客様のお好みや、その夜の店内の照明、季節感に合わせて色彩のトーンをコントロールするのも、私たちバーテンダーの技術であり、美学です。


そして何より重要なのが「シェイク」の工程です。


ジン、キュラソー、レモンジュースという比重の違う液体を、シェイカーの中で氷と激しくぶつけ合いながら急冷し、同時に細かい空気の気泡をたっぷりと含ませます。適切にシェイクされたブルー・デビルは、グラスに注がれた直後、表面にきめ細やかな氷のフレークが浮かび、口当たりが驚くほどまろやかになります。


キリッと冷えたカクテルグラスの脚を指先で持ち、冷たいうちにスッと飲み干す。その瞬間のためだけに、私たちは毎日氷を割り、グラスを磨き続けているのです。



AUTHENTIC BAR XYZで過ごす、極上の一杯のための時間


「ブルー・デビル」は、食前酒(アペリティフ)として胃を刺激し食事への期待を高めるのにも向いていますし、食後にゆっくりと会話を楽しみながら味わうのにもふさわしい、非常に万能なカクテルです。


しかし一番のおすすめは、「日常の喧騒から少し離れて、自分だけの静かな時間を取り戻したい時」にオーダーしていただくことです。


岩手県八幡平市の自然に囲まれたこの大更の地で、日常の疲れを癒やす特別な空間をご用意してお待ちしております。ドアを開ければ、そこには外の時間の流れとは違う、ゆったりとした夜が広がっています。


「今日は少し気分を変えてみたい」


そんな夜は、ぜひカウンターで「ブルー・デビル」をご注文ください。お客様の目の前で、シェイカーを振る心地よい音と共に、あなただけの「美しい青い悪魔」をグラスの中に呼び覚ましてみせましょう。


今宵も、「AUTHENTIC BAR XYZ」でお待ちしております。


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